
2025年11月16日に行われた第171回試験で日商簿記1級に合格することができました。
完全独学で無料教材しか使わずに合格しました。
勉強時間はおよそ300時間で、一般的に言われている500〜1000時間と比べると、かなり短い部類だと思います。
この記事では、どのような方法で300時間で簿記1級に合格することができたのかと使用した教材を共有したいと思います。
これから簿記試験を受ける方や、勉強時間をできるだけ抑えたい方の参考になれば嬉しいです。
300時間で合格したいなら予備校・通信講座は避けるべき
この方法はある程度勉強そのものが好きだったりセンスがある方に向いています。
まず、「短期で合格するためには有名な予備校が良い」という認識は間違いです。
というのは、有名予備校は講義・答練だけでおおよそ3時間×100コマで、これだけで300時間を超えてしまいます。
しかも、ほとんどは100コマのうちのほとんどは講義なので、問題演習の時間は答練だけでは絶対に足りません。
このように、300時間のような超短期で合格するには予備校は圧倒的に向いていません。
反対に、目安となる500〜800時間で合格を目指すのであれば、講義の方が効率や完成度の面でおすすめです。
300時間で簿記1級に合格するための勉強方法
300時間のような超短期で合格するには独学がおすすめです。
独学に使う教材は、名の知れた出版社なら基本的にどこでも良いかと思いますが、私は無料で手に入るCPAラーニングの教材を使いました。
CPAラーニングは会計士向けの講義などが有料であるのに対し、その登竜門となる簿記試験の教材(テキスト、問題集、予想問題、講義動画)はWebで完全無料で公開しています。
ただし、紙の本が欲しい場合にはAmazonなどで購入する必要があります。(教科書5冊・問題集3冊)
300時間で簿記1級に合格するための流れは以下の通りです。
- 最初にテキストは読むが深追いしない(目安40時間)
- メインは問題演習(目安230時間)
- 予想問題を解いてみる(目安30時間)
講義動画はどうしても時間がかかってしまうので、300時間で合格を狙うなら、どうしてもわからないポイントだけに絞った方が良いでしょう。
私の場合は、講義動画は3箇所程度チェックしたのみです。
ここから勉強法を詳しく解説していきます。
① 最初にテキストは読むが深追いしない(目安40時間)
まず最初にやったことは、テキストを一通り読むことです。
ただし、最初から完璧に理解しようとはしませんでした。
大切なのは「細かい部分で止まらない」ということです。
テキストを読んでるうちは、ある程度細かい仕訳などは飛ばして読んでいきます。
勘定科目がわからなくても、問題を解いているうちに何回も見ることになるので、あえてここで覚える必要はありません。
とにかく「なんとなくこういう話なんだな」と全体像をつかむことが大切です。
ただし、細かい仕訳以外の「持分法会計」などの完全に新しいトピックは概念だけはしっかり理解しておきましょう。
② メインは問題演習(目安230時間)
本格的な勉強の中心は問題演習です。
テキストをざっくりとしか読んでいないので、最初はほとんどの問題を解くことができません。
問題を解いていると、どこが理解できていないか、どの知識が曖昧かが、かなりはっきり見えてきます。
そこで初めてテキストに戻り、「問題を解くために必要な部分」を重点的に読み直します。
問題演習で意識していたのが、復習のタイミングです。
私が使っていたルールは以下のようなものです。
❌ 間違えた問題 → 3日後にもう一度解く
⭕ 正解した問題 → 1週間後にもう一度解く
⭕ 2回連続で正解 → その問題は卒業(もう解かない)
もし再度間違えたら → 再び「3日後ルール」に戻す
つまり、間隔を開けて2回連続正解するまで、ひたすらこのルールに則って問題集を回していました。
間違えた問題も、翌日ではなくあえて3日後という微妙に覚えているか覚えていないかのタイミングで解き直すことで、強固に記憶に定着した問題だけを正解に振り分けることにしました。
そうすることで、微妙に覚えているだけの問題を正解扱いしてしまうことを防ぎました。
この方法のおかげで、300時間という比較的短い学習時間でも、知識が定着しやすかったと思います。
③ 予想問題を解いてみる(目安30時間)
問題演習がある程度終わったところで、試験形式の問題を解いてみます。
ここでは、もちろんすぐに完璧に解けるわけではありませんが、問題集の後半の内容はまだ大体覚えているかと思います。
なので、ここで重要なのは「問題集で詳しく触れなかった論点の確認」と「前半部分の思い出し作業」です。
試験が明らかに問題集より難しいということは特にないので、解答を見れば大体理解できるかと思います。
ここで理解できない内容はテキストに戻って少し細かめに読み込んでみてください。
また、語彙問題は予想問題では網羅できないので、必ずこのタイミングで復習することをおすすめします。
試験本番の注意点
実際の試験へ行くときは、まず申し込みを忘れないこと、そして持ち物を忘れないことです。
当たり前のことなのですが、勉強ばかりに集中していると申込の日時が過ぎていたりします。
会場によって締切の日時が違うので、地元の申し込み期限が過ぎていても、他の会場を探してみることをおすすめします。
実際の試験では、問題演習で何度も触れてきた論点がほとんどなので、ちゃんと問題集が解けていれば問題ないはずです。
また、最も重要なのは日商簿記は部分点狙いが正義だということです。
ぱっと見わからない問題でも、必ず取れそうな部分点を探して解いてみてください。
どうしてもわからなくても、関係ありそうな数字の足し引きだけで、それっぽい解答を書いてみましょう。
まとめ
300時間で合格するには、講義に時間を割かず、教科書をざっと読んで問題演習に集中することをおすすめします。
問題演習を繰り返し行なって、記憶の定着をさせましょう。
使用教材リンク集
CPAラーニング(無料):「いちばんわかる日商簿記1級」シリーズの教科書5冊と問題集3冊、実践問題、講義動画を無料で見ることができます。
教科書と問題集はPDF版しかないので、紙の本が必要な方は購入する必要があります。
以下のような「いちばんわかる」シリーズがCPAラーニングの講義と対応しています。

