日商簿記3級は会社のお金の流れを記録・管理するための基本的な知識を学ぶ資格です。
実はこの簿記3級、正しい勉強法を使えば1週間での合格も可能。
しかも、教材費はタダで用意ができます。
この記事ではその具体的な方法とスケジュールをご紹介します。
なぜ簿記3級は1週間で合格が狙えるのか?
簿記3級は高校で商業科などを出ていなければあまり馴染みのない資格かも知れません。
実際、簿記は学校で勉強するような基礎的な教科とはほとんど内容が異なります。
これがみなさんが簿記に苦手意識を持ってしまう大きな理由となっています。
ですが、簿記3級は1週間で十分合格が狙えるような資格です。
その理由には以下のようなものがあります。
- 高校の生徒でも合格がしやすい
- 仕組みさえ覚えてしまえばあとは簡単
- 無料で教材が手に入る
まず大前提として、高校生でも簿記3級の内容は基礎として理解できるので、苦手意識さえなければどなたでも簡単に学べるようになっています。
また、苦手意識のほとんどは仕組みの理解ができるかどうかにかかっています。
3級の内容は一度仕組みを理解できれば、あまり頭で考えずに自然と答えを導くようにできています。
さらに、CPA learningという無料サイトでは、簿記3級の教科書や問題集だけでなく、動画講義と模擬試験を提供しています。会員登録は必要ですが、本3冊分程度+動画講義が無料でとてもお得なサイトです。
簿記3級を1週間で合格するためのスケジュール管理
基本的には動画講義は時間がかかってしまうので、教科書をメインに取り組むスケジュールをご紹介します。
多くの人の仕事や学校が休みである土日から始めます。
1日目(土) 5時間 簿記の仕組みと簡単な仕訳
まずCPA learningに会員登録をして無料の教材を準備するか、自分で教材を用意します。
教科書の冒頭から駆け抜ける気持ちで勉強してみてください。
ポイントとなるのは「貸借対照表と損益計算書は何をしているものなのか」という理解と、「資産・負債・資本・費用・収益」の違いを理解することです。
ここの理解ができないうちは次に進んでもあまり意味がありません。
5つの項目の違いが説明できるようになりさえすれば、初見の問題でも名前を見るだけでそれがどの項目に当てはまるのかなんとなく理解できるようになります。
また、この日は仕訳の基本も学びます。
仕訳は、2つ(またはそれ以上)の項目を「資産・負債・資本・費用・収益」に割り振る作業がメインになります。
これらの項目が理解できていれば、ここからはなんの苦もなく進めることができます。
途中で細かい説明がいろいろ出てきますが、後半にも出てくる旨が書かれているものは飛ばしながら読んでも構いません。
変に混乱するよりも、詳しい説明を後で読んで覚えるようにしましょう。
2日目(日) 5時間 決算
決算の手前までは基本的な仕訳の内容になります。
ここからは実際のお金や商品のやり取りがない仕訳をメインに扱うことになります。
実態がない取引のようで難しく感じるかもしれませんが、逆にいえば山場はここしかありません。
特に減価償却・貸倒引当金・売上原価・経過勘定の4項目は簿記3級の中で一番難しいものになります。
試験にも頻出ですので、ここで引っ掛かっている場合は、勉強時間を延長しても良いかと思います。
どうしても理解できない場合は、例題の流れを何度も読んで理解するようにしてみてください。
3日目(月) 2時間 問題演習
3日目には早速問題演習に入っていきます。
「教科書の内容が十分理解できた」と感じた場合は、無料問題集の「試験対策編」のみ取り組めば十分です。
試験問題編では、実際の試験問題と似た形で大問ごとに出やすい問題を確認することができます。
もし苦手な箇所が残っている場合は、問題集の苦手なページに取り組んでみてください。
基本から怪しい場合は簡単な仕訳から学習し、ある程度できる場合は決算を中心に取り組むと良いです。
4日目(火) 2時間 問題演習
問題演習が終わっていない場合は続けてください。
早めに終わった場合は、苦手意識のある分野の問題を解き直してみるか、模擬試験に取り組み始めます。
5日目~7日目(水~金) 3時間ずつ 模擬試験
CPA learningでは模擬試験が6回分公開されています。
7日目まで毎日2回分の模擬試験に取り組んでください。
6回分すべてやれば、ほとんどすべての種類の問題を網羅することができます。
合格点が取れ次第、すぐに試験の申し込みをします。
最短で3日後に予約ができるので、最寄りの試験会場の空いている日程を調べましょう。
合格点を取れただけでは不安かもしれませんが、短期間で学習する大きなメリットに「忘れないうちに受験ができる」ことがあります。
試験までに内容を忘れないだけでなく、模擬試験を繰り返しながらインプットは増えていく一方で、どんどん記憶を強化することができます。
もし、すぐに試験日程が決まらない場合には、模擬試験は事前まで控え、問題集をメインに取り組んでください。
試験日(土日)
試験日は身分証明証と電卓を忘れないように持って行ってください。
電卓にはメモリ機能などがついていて便利そうですが、演算以外の機能は3級には必要ありません。
使い慣れている機能だけでも十分対応できます。
合格はその場で確認できます。勉強の成果がすぐに確認できるのも簿記3級の良いところです。
無料教材以外の教科書・問題集
この記事では無料教材を紹介しましたが、紙ベースの教材も販売されています。
無料教材と同じものを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
この方法で勉強すれば、長期休みを使わずに土日2回分だけで簿記3級の合格に辿り着くことができます。
今回の方法では動画講義は使いませんでしたが、急がない場合や動画の方が見やすい場合はそちらも活用してみてください。
いつでも3日後くらいに受験できるシステムだからこそ、このような爆速学習が効果を発揮することができます。ぜひ挑戦してみてください。