近年、テレビやSNSでコオロギ食が話題になっています。しかし、多くの人からコオロギ食に対する非難の声が上がっています。
この記事ではなぜコオロギ食にメリットがあるのか、コオロギ食が批判される理由を簡単にご紹介します。
コオロギ食が注目されている理由
コオロギが食料として注目される理由として、繁殖が早く、飼育が容易であること、タンパク源になること、環境に優しいことが挙げられます。
世界の人口増加に伴って、食糧生産量の増加が必要になっていますが、その食料生産に伴う二酸化炭素の排出や森林伐採などが、環境問題を引き起こします。さらに、コオロギの生産はエネルギー効率が良く、持続可能性の観点から、エネルギー不足や温暖化対策にコオロギが優れているとされているのです。
コオロギ食への抵抗感
一方で、多くの人がコオロギ食に抵抗を持っています。
コオロギ食に対する反感の理由の一つには、単純に昆虫食への抵抗感や未知のものに対する恐怖心などがあります。
また、コオロギ食には安全性に関する問題も指摘されています。アレルギーを引き起こす可能性などはありますが、その他の現在SNSなどで指摘されている安全性の問題には、他の食料と大差がないという指摘もあります。ですが、長期的に食用することによるリスクなど、完全に明らかになっているのか疑問視されています。
さらに、コオロギ食に対する批判の一つには、コオロギ食に補助金が出ているのではないかという疑問があります。Twitterなどで出回った画像は一事業者に対しての補助金であり、コオロギ食そのものに対してでた補助金ではないというのが実情のようです。しかし、コオロギ食がSDGsの一環として注目されるようになれば、これから補助金の対象になりうることも確かです。
なぜ今コオロギなのか
今はまだ補助金がコオロギ食開発に出されているという情報はありません。しかし、これから補助されるとなると、他の食品ロスの問題を無視してまで進める事業なのかどうかの疑問が残ります。
例えば、現在牛乳の生産量が需要に対して過多となり、乳牛の処分に対する補助金まで出ているという現状があります。このようなものの価格をコントロールしたり、消費のための商品開発に補助金を活用することなどは可能なはずです。
必要なものが廃棄されている現状で、消費者の需要が大きいとは言えないものに補助金を出すとなると疑問が残ります。ですから、これからの国の動向に注視する必要があるでしょう。
まとめ
コオロギ食は環境にとってのメリットは確かに大きいですが、安全性についての検証や補助金の問題や、他の食料が廃棄されている状況でなぜコオロギ食が推されているのかという疑問が残ります。
一部には純粋な抵抗感からくる批判などもありますが、経済的メリットや科学的根拠をもとに補助金などの動向をチェックする必要があります。