自分が気になったので要点をまとめます。
「Vice-Chancellor 意味」などと調べると「副総長、副長官、副学長」など2番目のトップのことをVice-Chancellorと呼ぶのか、と思ってしまいます。
そもそもViceには「欠陥」という意味がありますのでVice-Chancellorは、字のごとく捉えるとChancellorに一歩及ばない存在、つまり学長・総長といった役職の次点であることがうかがえるわけです。
しかし英語版Wikipedia(Chancellor (education) - Wikipedia)なんかを覗くとこのように記されています。
A "vice-chancellor" (commonly called a "VC") of a university in England, Wales, Northern Ireland, New Zealand, Australia, India, Bangladesh, Malaysia, Nigeria, Pakistan, Sri Lanka, South Africa, other Commonwealth countries, and some universities in Hong Kong is the chief executive of the university.
要約すれば、イギリス領にあった多くの地域ではVice-Chancellorは"Chief Executive"である、つまり大学のトップであると書いてあります。もちろん例外もありますが、イギリス系列ではこれが一般的だそうです。
参考までにオーストラリアトップの大学、オーストラリア国立大学のウェブサイトにわかりやすい図がありましたのでご紹介します。(下のリンク)
一番上に"Vice-Chancellor and President"とありますが、これは2つが同一職であることを表しています。Presidentには大統領なんて意味もあったりしますが、アメリカ等では大学の学長をPresidentといいます。
これらのことから総合して考えられるのは、Vice-Chancellorはまぎれもない(事実上の)学長だということです。