高卒認定試験の数学は、基礎的な能力は必要ですが、実は高度な知識はそれほど使いません。
問題のパターンが決まっているので、中学や高校の範囲をすべて学習する必要もありません。
難しい計算方法や仕組みを理解することができなくても、決まったパターンの解法を覚えることができれば、ある程度簡単に合格することができます。
今回は、高卒認定試験の数学の合格に必要なパターン暗記合格法について解説していきます。
高卒認定試験数学の概要
高卒認定試験の数学では、試験範囲が予め指定してあります。
高校分野の全てを学習する必要はありませんので事前に確認しておきましょう。
試験範囲
試験範囲は高校1年生の数学の分野です。
具体的には以下の4分野になります。
- 数と式
- 二次関数
- 三角比
- データの分析
問題構成
実際の試験では、試験範囲の4分野が大問6問に振り分けられます。
- 数と式(小問集合)(3問)
- 一次不等式(2問)
- 二次関数とグラフ(3問)
- 二次関数と二次不等式(3問)
- 三角比(5問)
- データの分析(4問)
この傾向は長い間変化がありません。
2024年には試験範囲が一部変更となりましたが、問題の大きな構成には変わりがないことを確認済みです。
大問によって問題数が異なります。問題ごとの得点は5点です。
特に3、4番は二次関数で、二次関数の比重が大きいことがわかります。
パターン暗記勉強法とは
高卒認定試験の数学では、問題番号ごとに問題がほとんど決まっています。
例えば、過去10回の試験で、大問1の(1)では「式の計算」と「因数分解」の2パターンしか出題されていません。
このように、問題番号ごとに出る問題が大体決まっているので、過去問を見ながらどのような問題が出ているかを分析することによって、解き方をパターン化することができます。
なので、問題を解くときに、パターンを覚えておけば迷いを無くすことができるのです。
実際の勉強法
実際の勉強法は、まず出題パターンの分析をします。
文部科学省のサイトに過去問が掲載されているので、まずは全て印刷してみることをお勧めします。
(高等学校卒業程度認定試験問題(高卒認定試験) 解答・過去問題:文部科学省)
例えば、大問1(1)を確認すると、問題文が2種類くらいしかないことに気がつくかと思います。
「〜を因数分解すると〜」「〜を計算すると〜」の2種類です。
この2つに分けられたら、種類ごとに解き方を確認します。
解き方は過去問解説の本などを参考にしてください。
すると、種類ごとの解法がほとんど同じであることを理解することができます。
そうしたら、その解法を覚えるまで繰り返し練習してみましょう。
2種類の解法を覚えることができれば、大問1(1)はほぼ確実に5点を取ることができます。(たまに応用問題が出るので、応用問題は後回しにすると効率良く勉強できます。)
これをすべての問題でやってみてください。
解法を覚えるだけで確実に点数が積み上がるようになります。
また、この方法を使えば、高卒認定には必要のない難しいことを覚える必要がなくなるので、効率的に勉強することができます。
必要な参考書など
この方法で勉強するためには、過去問の解説が必要となります。
文部科学省の過去問を公開しているサイトでは、問題と解答しかなく、解説はないので注意してください。
また、過去問を解きながら苦手分野を見つけた場合には、基礎問題を解いて苦手を克服することが必要になってきます。
こちらのワークブックでは、基礎的な問題から実践的な問題まで載っているので、特に基礎から学習したい方にはおすすめです。
こちらのnoteでは、問題出題全39パターンを解説しています。
パターン分析と、それぞれのパターンの問題が掲載されているので、ある程度基礎力がついている方にはおすすめです。
まとめ
高卒認定試験の数学は、決まったパターンを学習することで効率的に合格に近づくことができます。
特に、数学は苦手だけどとにかく早く合格したい人におすすめの勉強方法です。