大学に入って数学が急に難しく感じるという大学生は多いです。
私も数学科に入りましたが、大学の数学のレベルは、高校のときよりも数段高く感じます。
この記事では、大学数学が「難しい」「わからない」と感じたときにどう対処すれば良いかを考えます。
なぜ大学数学が難しいと感じるのか
対処法を考える前に、大学数学が難しいと感じる原因を考えていきましょう。
大学数学は言葉が厳密
高校数学と大学数学の大きな違いは、教科書などの言葉の厳密さです。
教科書の言葉はとても堅く、勉強に取り組みづらいと感じた方も多いのではないでしょうか。
この言葉の厳密さが、教科書を読んでも頭に入りにくい原因になっている可能性があります。
大学数学には証明が多い
高校数学は定理などを当てはめると、直接問題が解ける場合が多かったかもしれません。定理も証明されていない場合も多いです。
大学数学では、教科書のほとんどが概念や考え方、そして証明で構成されていると思います。
証明を読むという習慣が高校でできていないため、証明が堅い言葉で長々と書かれていると、読み飛ばしてしまっている方もいるかもしれません。
高校まで数学が得意だった方は
高校まで数学が得意な方は、難しい問題に出会ったときの対処法が確立していない可能性もあります。
ほとんどが解けるか、ヒントがあれば解けるという状態で高校数学を学んできている方は、何もわからない状態から何かを証明するための、考える習慣ができていないかもしれません。
大学数学が難しいと感じたときの対処法
では実際に大学数学が難しいと感じたら、どのように対処すれば良いでしょうか。
対処法1:定義や定理を深く理解する
定義や定理は文字面だけを覚えていても、実際に使うことは難しいです。
とくに教科書では難しい言葉で書かれているので、その意味を自分なりの言葉に噛み砕いてみてください。すると定義や定理を概念的に理解することができます。
似たような定理で条件が違うのはなぜか、なども説明できるようにしましょう。
対処法2:基本的な証明はできるだけ覚えておく
教科書に載るような証明は、役に立つ小技などがけっこう使われています。
課題や試験で問題を解くとき、その小技を覚えておくと絶対に役に立ちます。
また、問題に対するアプローチ、考え方の勉強にもなるので、証明の一字一句を理解しながら読むようにしましょう。
対処法3:助けを求める
上の2つの対処法は意外とできていない人が多く、きちんと慣れれば大学数学の半分以上はクリアできるようになると思います。しかし、どうしてもそれでもダメなときは助けを求めましょう。
教授に聞くことができればベストですが、勉強法などに困ったら先輩や同級生などに助けを求めてください。
一回つまずくと盛り返すのには時間がかかります。遅くならないうちに早めに助けを求めましょう。
まとめ
大学数学が難しいと感じたら「定義や定理を自分の言葉で説明できるようにする」「基本的な証明を覚える」ということを意識してみてください。
それでも解決しない問題は、誰かに助けを求めましょう。
時間はかかるかもしれませんが、これができれば大学の数学で困ることはかなり少なくなるでしょう。