この世にはたくさんの陰謀論があります。実際に本物の陰謀であったものもある一方で、誰も信じないような馬鹿げた陰謀論もたくさんあります。
この記事では「月は存在しない」という陰謀論とその説明をご紹介します。
「月は存在しない」という陰謀論
「月は存在しない」という陰謀論の「月」というのは、皆さんがよく知っている夜に見えやすいあの月のことです。
この陰謀論によると、月はただのホログラムだそうです。
ホログラムが使われる理由としては、ホログラムの裏側に何かを隠しているのではないか、と信じられています。何かというのは、もっと大きい陰謀かもしれません。
「月が存在しない」ことの「証明」
「月が存在しない」と考える人たちの「証明」をご紹介します。
証明1:月の大きさは毎晩変わっている
月が存在すれば、その見え方は一通りと考えている陰謀論者が多いようです。
月の大きさが毎晩変わっているのは、ホログラムが毎回同じ位置に定まらず、ずれてしまっているということの証明になると考えられています。
証明2:月の明るさは毎晩変わっている
月の明るさも、毎日同じわけではありません。
陰謀論者が言うには、ホログラムの明かりの強さが気候などに影響されて、月の明るさがばらついてしまいます。
本当に月があるなら明るさが変わるはずがない、というのが彼らの主張です。
証明3:月が存在するという証明が存在しない
「月が存在しない」と考える陰謀論者たちは、当然人間が月に行ったことがあるとは思っていません。よく、「アポロ計画の月面着陸は嘘だった」という陰謀論がテレビなどで紹介され話題になりますが、それが本当なら月が存在するという証明もまた嘘かもしれない、と彼らは考えています。
アポロ計画が嘘ならば、とても有力な月の存在証明が一つ減ったことになってしまいます。
証明4:万有引力の嘘
よく月の存在の証明に使われるのが「万有引力」です。科学的には、海の潮の満ち引きは月の万有引力によって引き起こされると考えられています。
ただ、「月が存在しない」と考える人たちの中には、万有引力の存在そのものを疑っている人たちもいます。その人たちいわく、「お風呂の上でボールをぶら下げてみなさい。お風呂の水面が上がりませんよね?つまり万有引力というものは存在しないので、潮の満ち引きは月の存在の証明にはならない」ということらしいです。
証明5:そもそも月の起源を見たことがある人がいない
月ができている瞬間を見た人がいなければ、月の存在など証明できるはずがない、という考え方です。
これはちょっと無理やりすぎる気もしますが、確かに地球の存在に比べれば月の存在は曖昧かもしれません。
「月は存在しない」という陰謀論に対する反論
証明1、証明2は科学的に証明ができます。月の大きさや明るさは、月そのものではなくて、月と地球の距離や月の見える高さによって変わってしまいます。そもそも月は同じ高さにとどまっているわけではありませんので、当然大きさや明るさなどの見え方に変化があるものです。
証明3については、現在はアポロ計画の陰謀論はあまり広く信じられていません。陰謀とされる理由に穴が多く、とてもお粗末な陰謀論だとされています。それに、月面着陸は6回にわたって行われており、その全てが嘘だとする有力な陰謀論はありません。
証明4についても簡単に反論ができます。そもそもボールの生み出す万有引力は微々たるもので、水面に影響を与えるほど強くはありません。
証明5について、起源がわからないことはそもそも存在しないことの証明にはならないのです。
まとめ
この記事では、ちょっと馬鹿げている「月は存在しない」という陰謀論をご紹介しました。
「アポロ計画は陰謀論で月面着陸は嘘」と主張する友人がいたら、「そもそも月なんて存在しないからね」と返してあげましょう。