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藤井聡太二冠が竜王戦決勝トーナメントを制する確率を算出してみた!

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いよいよ6月25日から、将棋界のタイトル戦の一つである竜王戦の、第34期(2021)決勝トーナメントが始まります。

この記事では、決勝トーナメントの簡単な説明と、決勝トーナメントを誰が制するのか、その確率を算出してみました。

 竜王戦決勝トーナメントとは

まず竜王戦とは、将棋界の八つのタイトル戦のうちの一つで、特に名人戦と並んで最高位のタイトル戦と言われています。

タイトル戦は、タイトル保持者とタイトル挑戦者で戦うのですが、決勝トーナメントはそのタイトル挑戦者を決定する戦いです。

決勝トーナメントでは、予選を勝ち上がってきた棋士11名が、変則的なトーナメントで戦います。

以下がそのトーナメント表です。

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写真:日本将棋連盟より引用(https://www.shogi.or.jp/match/ryuuou/34/hon.html

 

現在のタイトル保持者である永瀬拓矢王座や藤井聡太二冠、そして永世七冠の資格保持者である羽生善治九段などが参戦します。

このトーナメントの決勝戦は、挑戦者決定三番勝負とも呼ばれ、先に2勝をあげた方の勝ちとなります。

 

優勝棋士予想

それでは優勝棋士の予想をしていきます。

予想方法はシミュレーションで、勝率はレーティングを用いて算出しています。

用いたレーティングは以下のサイトのものです。(棋士ランキング 6/24アクセス)

引き分けは考慮していません。

 

10万回シミュレーションした結果がこちらです。

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最後の行が優勝確率を表しています。

結果を見ると、なんと藤井二冠の優勝確率が5割にほぼ届いています。

二番目に優勝確率が高いのが永瀬王座で約30%、ついで羽生九段が約8%となっています。

 

なぜ藤井二冠の優勝確率が高いのか

トーナメント表を見ていただくとわかりますが、藤井二冠は決勝進出までに2勝、永瀬王座は決勝進出までに1勝すればよく、ぱっと見では永瀬王座の方が有利となります。

ただし、藤井二冠はその圧倒的なレーティングを持っていますので、決勝で藤井二冠と永瀬王座の勝負となった場合には、なんとその一局の勝率は65%にもなります。

決勝は三番勝負となりますので一局の勝率は65%ですが、三番勝負を制する確率は72%までにも上がります。

決勝進出までに必要な1勝の差は、三番勝負でひっくり返されてしまうというわけです。

 

まとめ

シミュレーションの結果、50%近い確率で藤井聡太二冠が決勝トーナメントを制するということがわかりました。

ただ、将棋は人間同士の戦いで、相性やその時の調子などにも大きく左右される競技です。

少しのミスでも全てが変わってしまうことだってあります。

シミュレーションはあくまでも参考に、ぜひ応援している棋士に声援を送りましょう!