那須波切不動尊「金乗院」では毎年6月に火まつりが行われます。その名の通り、火を使った荒行が盛りだくさんのまつりです。
修験者の素晴らしい修行の成果を見ることができるほか、一般の人も一部の行事に参加することができます。以下に詳しく解説していきます。
那須波切不動尊「金乗院」
那須波切不動尊金乗院は、栃木県の那須塩原市にあるお寺です。高野山真言宗の寺院で、関東三大霊場の一つに指定されています。
空海(弘法大師)がこの地を訪れたことをきっかけに、西暦806年に創建されたと伝えられており、1200年以上もの長い歴史があります。
金乗院の境内には、金の龍を模した噴出口から出る滝があり、ここで滝行が行われるほか、一石彫りとして日本最大の波切不動尊があります。
金乗院の火まつり
金乗院の火まつりは、例年6月28日に催されます。冒頭には弓矢や斧、剣などが登場し、大きな聖火が灯されるなど、派手な儀式が行われます。
その後、火まつりでは3つの荒行が行われます。その3つの荒行とは、火渡り行、松明行、湯加持(ゆかじ)です。
火渡り行では、その名の通り火を渡ります。火がついている状態で修験者が渡り、一般参加者も火が弱くなった後の灰の上を渡ることができます。これは裸足で行われます。
松明行では、修験者が火のついた松明を自らの行衣の足の下を通します。
湯加持(ゆかじ)では、火の上に設置された釜の湯の中に、修験者が座り耐えるというものです。
火まつりは、厄除けや開運招福を祈願するものです。見た目の派手さから、多くの観光客が訪れるそうです。
場所や日時の詳細
- 日時:例年6月28日
- 住所:栃木県那須塩原市沼野田和571(那須塩原駅から徒歩25分)
- TEL:0287-65-0076
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