理系でもかなり難易度が高いと言われているアクチュアリー。
そもそもアクチュアリーとは何か、アクチュアリーの仕事や給料、アクチュアリーになる方法などについてまとめてみました。
そもそもアクチュアリーとは?
Wikipedia によると、アクチュアリーとは
ビジネスにおける将来のリスクや不確実性の分析、評価等を専門とする専門職
また、アクチュアリーの資格試験を実施している「日本アクチュアリー会」は、アクチュアリーについて、
保険や年金、金融などの多彩なフィールドで活躍する"数理業務のプロフェッショナル"
としています。かなり専門的でやりがいのありそうな仕事です。
アクチュアリーは「保険数理士」「保険数理人」などとも呼ばれています。その名の通り、実際の業務内容は、主に「生命保険」「損害保険」「年金」といった分野で、様々なデータの分析、リスク管理等を行うことです。
世界的にアクチュアリーの人数は少なく、日本のアクチュアリーは2016年3月時点で1,579名です。
アクチュアリーになるには
日本でアクチュアリーとして働くには、「日本アクチュアリー会正会員」になる必要があります。
正会員になるためには2段階の試験を突破しなければいけません。
まず一次試験を突破することで準会員になることができます。一次試験では、基礎ができているかの確認で、「数学」「生保数理」「損保数理」「年金数理」「会計・経済・投資理論」の5科目からなります。
一次試験突破の条件は、これら全てに合格すること。合格率はそれぞれ20〜25%前後で、平成26年度の司法試験の合格者率(22.6%)とほぼ同じになっています。なので、かなり難しいと一般に言われています。
二次試験を突破するには、「生保コース」「損保コース」「年金コース」のいずれかに合格する必要があります。各コースは2つの試験からなっています。
二次試験では、一次試験よりも専門的な知識が問われ、難易度もさらに上がります。合格率は10〜15%ほどと非常に低い数値です。
アクチュアリーの給料
アクチュアリーの平均年収は、1千万円以上とも言われています。これは、アクチュアリーという職業が非常に高い評価を受けていることの表れです。
さらに、海外(主に欧米諸国)ではさらに評価が高く、年収は2千万、3千万円になる人もいます。なので、日本のアクチュアリーでも、外資系企業に勤めると待遇はさらに良くなるようです。
アクチュアリーになる場合の問題点
アクチュアリーになるのは相当難しいです。そのいくつかをここにあげてみます。
問題点1:費用
アクチュアリーになるためには、出費がどうしても必要です。
勉強しなければならない分野が広いので、当然買わなければいけない教科書、参考書等も増えていきます。
また、受験費用も1科目1万円(研究会員は7千円)と非常に高いです。
日本アクチュアリー会年会費も、研究会員・準会員は1万5千円、正会員3万円となっています。
出費を抑えるためには、なるべく短期間で少ない受験回数で合格する必要があります。
問題点2:年齢制限
日本アクチュアリー会の資格試験は、最低でも大学3年生相当以上でないと受けられないことになっています。
また、正会員になるのに、平均8年以上を要することから、アクチュアリーとして就職するというのはあまり現実的ではありません。
そうなると、30代まではどこかに勤めながら受験勉強をする必要があります。
問題点3:情報が少ない
アクチュアリーの試験は非常に専門的です。教科書を読んでも理解できないことは、調べる必要があります。しかし、アクチュアリー向けの本や、Web サイト等はとても少ないので、情報が限られてしまいます。
海外のサイトでも、アクチュアリー向けのサイトを見つけるのは困難でした。
まとめ
いかがでしたか?
アクチュアリーになるのは非常に難しいですが、その分見返りも大きいです。
僕も数年前からアクチュアリーは気になっていたので、そろそろ本腰を入れて勉強し始めようと思います。現在数学を勉強中。受験資格に達するまでまだ数年あるのでコツコツ勉強していきます。