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日ハム円陣動画での人種差別的な発言について

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写真:日本ハムの公式Twitter


日本のプロ野球チームである北海道日本ハムファイターズでは、先日、中田翔選手による他選手への暴行問題があったばかりでしたが、また問題が明らかになりました。

今回、物議を醸しているのは4月に公式で投稿された「円陣」の動画中でのとある選手の発言です。

 

「日サロ行きすぎだろお前」

問題になった発言は「日サロ行きすぎだろお前」というもの。

以下はYahoo!ニュースからの引用です。

コンゴ出身の父を持つ万波中正選手が声出し役を担った円陣では、チームメイトとみられる人物が「日サロ行きすぎだろお前」と発言した。

引用:万波中正の声出し後「日サロ行きすぎだろお前」 日ハムで人種差別発言か...球団動画の一幕が物議(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

実際にはこの発言はすごく小さい声で行われていて、よく聞かないとわかりませんでした。

 

この発言は人種差別なのか?

もしこの発言が人種差別の意味を含んだ発言なら必ず問題になるでしょう。

実際には「日サロ行きすぎ」とわかるには2通りのパターンがあります。

一つは「日サロに通いまくっていることを知っている」パターン。チームメイトならばこれはあり得ます。

二つ目は「肌の色が焼けて暗くなった」という変化に気づいたパターン。

 

実際に万波選手が実際に日サロ好きで日サロに通いまくっていることを知っていたらどうでしょうか?

チームの円陣のタイミングでそれをわざわざそれを言及するでしょうか?

日サロ好きに対するイジリだとしてもそのタイミングでイジる意味はあまりないと思います。

 

では「肌の色が明らかに暗くなっていた」でしょうか?

これは一般人にはわからないかもしれません。写真を見て比べたとしても光の当たり具合などで肌の色の見た目なんて簡単に変わってしまうからです。

では実際に毎日のように仕事であっているチームメイトならどうでしょうか?

一般人の私たちに比べればはるかに変化に気がつきやすいかもしれません。

 

ですが実際にそれに気づいていたとして、わざわざその円陣のタイミングで指摘する意味はなんでしょう。私には無意味に思えます。

 

よって発言自体が問題か、と言われれば本人たちの状況などがわからない限りははっきりしません。

しかし、日サロに実際に行きすぎていたとしても、円陣のタイミングで指摘しているのは腑に落ちません。

 

もし肌の色に対しての発言だったら

もし、肌の色の変化ではなく、万波選手の肌の色のみに着目して行われた発言ならば、これは明らかに人種差別であり、問題のある発言です。

どんなに当事者同士の関係性がよく、その発言をお互いが受け入れていたとしても、そのような発言は当事者同士のみの問題ではなく、他人にも影響するので、社会的には受け入れられるべきではありません。このような発言をどうしても当事者同士で行いたければ完全なクローズドな環境で行われるべきです。

この発言は他の選手やスタッフがいるオープンな環境で行われたことが問題です。ましてや、(声が聞き取りづらかったとすれば仕方がないかもしれませんが)球団が公式で動画を配信していることも問題です。

気づいていないだけでしたら明日にでも削除されるべき動画です。

 

球団のイジリの雰囲気について

これは日本ハムだけの問題ではなく野球界全体の問題の可能性もありますが、少なくとも日ハムでは選手間のイジリが横行しています。

問題となった円陣の動画でも、万波選手に対して他にも「イジリ的な」発言が見受けられます。再度Yahoo!ニュースの記事を引用すると

声出し役の万波選手は「行きます!一昨日と昨日勝てて、今日勝てば3連勝ということで、全員で勝ちにいきましょう!」と張り切るも、周囲の選手は「いいの?」「なんでなんで?」「ひとりでやれお前」などと反応。万波選手は笑顔こそ浮かべるも「ひとりで......」と、困惑した様子だった。

引用元:同上

このような「イジリ」がありました。

 

イジリ自体は本人が良しと思っていれば問題ではありません。

しかし行きすぎたイジリは単なるイジメです。この内容は職場によってはパワハラの部類に入っても全くおかしくありません。

個人的な意見ではありますが、どうも日本ハムの選手間の「イジリ」は、見ていて不快になるようなものもあります。イジられて輝く人もいますが、ただのお遊びでこのようなことをやっているのならやめたほうがいいと思います。

 

まとめ

「日サロ行きすぎだろお前」という発言は人種差別的なものではなかった可能性も残るものの、実際には非常に疑わしいです。

また、日ハムで、時期は異なりますが、問題が続けて発覚しています。球団の選手間で広がる「イジリ」の雰囲気がこれに影響していないか非常に気になります。

よく言われることですが、「イジリ」と「いじめ」は違いが曖昧な部分があります。今回の問題だけでなく、日常生活にもイジリの行き過ぎは存在しうるので、一般の人への注意喚起にもなったな良いと思います。