将棋のタイトル戦の一つである王将戦の第71期の挑戦者決定リーグのメンバーが出揃いました。
この記事では、藤井聡太二冠を含めた各メンバーの優勝確率を計算します。
計算はコンピュータによる100万回のシミュレーションで行いました。
王将戦リーグのメンバーは?
今期の王将戦リーグの出場者は永瀬拓矢王座、豊島将之竜王、羽生善治九段、広瀬章人八段、藤井聡太二冠、糸谷哲郎八段、近藤誠也七段の7人です。
なお、この並びはリーグ内での順位を表しています。
この7人で総当たりのリーグ戦を行い、王位戦タイトル挑戦者は、一番勝ちが多く同勝数の場合はこの順位が高い人となります。
このリーグ戦の勝者は渡辺明王将とのタイトル戦に進みます。
各メンバーの王将戦リーグ優勝確率
各メンバーの王将戦リーグ優勝確率を100万回のシミュレーションで計算しました。
なお、計算には将棋棋士レーティングランキングのレーティング(8/27時点)から、期待勝率を計算して行いました。
王将戦リーグメンバーのレーティングは以下の通りです。(レーティング順、左の数字はリーグ順位)
藤井聡太二冠がトップ、豊島竜王と永瀬王座のタイトル保持者がレーティング上位を独占しています。
王将戦挑戦確率を計算
100万回のシミュレーションの結果は以下の通りです。
期待優勝確率がトップなのは藤井二冠で、44.6%です。
次点で永瀬王座23.6%、その次が豊島竜王20.5%となっています。
他のメンバーの挑戦確率は残念ながら10%以下となっています。
まとめ
藤井聡太二冠のリーグ挑戦確率は約45%と、飛び抜けて高い数字となりました。
藤井二冠以外だと、タイトル保持者である永瀬王座と豊島竜王の挑戦確率がほぼ同じで20%強となっています。
ただし、レーティングをもとにした期待勝率には問題点もあります。レーティングのみでは相手との相性や、そのときどきの調子などはどうしても反映できません。
例えば、藤井二冠は豊島竜王を他の棋士と比べて苦手としていますが、このような情報は反映されません。
いずれにせよ、王将戦リーグが面白くなることは間違いないので、好きな棋士を応援して将棋界が盛り上がるといいですね!