新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、ワクチン接種が進められています。
先月、日本政府は、海外でのワクチン接種に抵抗のある日本人などに向けて、国内でのワクチン接種事業を始めると発表し、今月にはすでにその計画が進められています。
私は、オーストラリア留学からの一時帰国者として、この制度を利用したワクチン接種を受けてきました。
この制度の対象者
この制度の対象者は、「日本国内に住民票を有しておらず、居住地においてのワクチン接種に懸念等を有している日本人と一部の外国人のうち、満12歳以上のもの」です。
海外在住でも日本に住民票を残してきた方は、自治体による接種事業の対象者となります。
またアストラゼネカ製のワクチンの摂取を希望される場合、条件が少し異なるので外務省のページを確認してみてください。
ワクチン接種会場
ワクチン接種会場として、成田空港第1・第2ターミナル、羽田空港国際線ターミナルがありました。
ご自身で接種会場を選ぶことができますが、羽田空港の方が需要が高いらしく、羽田空港での予約枠は早めに埋まってしまうようでした。
私は申し込みが遅れてしまったため、希望日には成田空港しか選べませんでした。
ワクチンについて
基本的にはファイザー製のワクチンを接種されます。
事情にもよりますが、条件が合い、希望すればアストラゼネカ製のワクチンを打つことも可能なようです。
ワクチン接種証明書について
ワクチン接種証明書は2回目接種の時に希望すればもらえます。
ただし申請用紙を提出する必要があります。
実際に打ってきた
一時帰国者は条件に当てはまるのか
私はオーストラリアから一時帰国中で住民票を日本国内に有しておりません。
しかし、オーストラリアは入国制限を敷いており、しばらく入国することができません。
したがって、「オーストラリア入国後にワクチン接種をすることは、それまでの感染リスクが高く、居住地での接種に懸念がある」という点でこの制度の接種対象者の条件に当てはまると考えました。
実際は、条件について接種会場で確認されることはありませんでした。
しかし、あきらかに認められていない利益を受けるような理由の場合、政府機関を騙すようなことになってしまいかねないのでご注意ください。
会場と接種について
私は成田空港第2ターミナルでワクチン接種を受けました。
会場の位置の図はメールなどで送られてきますが、空港内にはすぐ近くまで案内がなく、かなりわかりにくい位置に接種会場がありました。
人が多い時間帯なら人だかりで見つけられるかもしれませんが、人がいないときは近くまでは自力で行き、オレンジのベストを着たスタッフを探すと良いと思います。
接種はかなりスムーズでした。
問診票をスタッフにチェックしてもらい、問診を受け、ワクチン接種、そして15分待機後に帰宅という流れでした。
感染予防についてですが、アルコールがポイント毎に置いてあり、人との距離もきちんと保てました。
また、帰国後間もない人と帰国後2週間程度経った人では導線が分けられていました。
関連リンク
こちらは外務省が行なっているワクチン接種事業です。
詳しくは外務省のこちらの制度についてのページを参照してください。
外務省 海外安全ホームページ|新型コロナウイルスに係る日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国に際しての条件・行動制限措置