オーストラリアの大学への正規留学を考えている方で、トップの大学に入学したい方へ向けた記事です。
トップの大学に入るなら高校からオーストラリア留学するのがオススメなのですが、この記事ではその理由を紹介します。
オーストラリアトップの大学とは
オーストラリアの大学ではGroup of Eightと呼ばれる大学群が、トップクラスだと言われています。
その8大学とは、オーストラリア国立大学、メルボルン大学、シドニー大学、モナシュ大学、クイーンズランド大学、アデレード大学、ニューサウスウェールズ大学、西オーストラリア大学のことです。
これらの大学には、簡単に入学が目指せる学部もありますが、トップレベルの学部になると、容易に入学することができません。
目安として、オーストラリアの高校生のうち5%にしか入学が許可されないという学部も多いです。
5%というと高校生全体のグループ内での偏差値は65程度だと考えられます。
高校から入学するとトップの大学に入りやすい理由
オーストラリアの大学の入学基準について
実はオーストラリアのほとんどの大学は、特殊なプログラムなどを除き、オーストラリアの高校生全体の中で偏差値65の位置につけていれば入れます。
さらに、この偏差値65というのは日本の大学の偏差値のようなものではありません。
なぜかというと、日本の大学の偏差値は大学受験をする集団を母集団として計算されます。
日本の大学の偏差値は、高校生全体を母集団としてみるともっと高いのです。
よって、あなたが日本で入学している高校(または受かりそうな高校)の偏差値が65程度で、あなたがその中で平均的な学力を有しているならば、オーストラリアのどの大学にも入れる可能性が非常に高いです。
オーストラリアの高校からオーストラリアの大学に入るには
オーストラリアの高校からオーストラリアの大学に入るには、基本的にはATARと呼ばれるスコアを取得します。
このスコアは、あなたの学力がオーストラリアの高校生全体の何%より優れているかを示すものです。
例えばATAR95ならば、オーストラリアの高校生のうちのトップ5%につけているという意味になります。
ATAR95というのが先程の偏差値65の目安です。
ATARのスコアがどのように算出されるかというと、基本的には高校の定期テストと高校卒業直前の最終テストのスコアを元に計算されます。
なので、良いスコアを取得するには定期テストと最終試験で結果を出さなければいけません。
この定期テストと最終テストの難易度ですが、日本の高校の定期テスト、あるいは共通テストよりはるかに簡単だと思います。
真面目に授業を受けていて、英語にめちゃくちゃ苦労しているわけではなければ、90点以上をとり続けることは非常に簡単だと思います。
ただ、日本の高校で苦労している場合はこの限りではありません。
英語は基本的にはできる前提で授業が進みますので、英語以外の教科もしっかり教科書を読めば理解できる程度の能力は必要です。
日本の高校からオーストラリアの大学に入るには
日本の高校からオーストラリアの大学に入る場合、基本的には日本の高校での成績と、英語の語学力(IELTSという試験)が評価の基準になります。
日本の高校生の場合、自分のレベルにあった高校に入るのが一般的ですので、その中で上位の成績を取ることは、オーストラリアの高校に比べて難しいというのが難点です。
また、英語がかなり得意ならば問題はないのですが、オーストラリアの高レベルの大学が留学生に求める英語力は非常に高いです。
普段から英語を話す機会があったり、英語のライティングを学校の授業以外である程度学習しておく必要があると思います。
ちなみに語学力が足りない場合は、一定期間語学学校に通えば、その後入学が許可されるという制度もありますが、その制度を利用するにもある程度の英語力が求められます。
高校から留学するデメリットについて
オーストラリアの高校から留学をすることにはいくつかデメリットがあります。
一番大きいのがお金の問題です。
留学するにはかなりお金がかかりますので、数年間高校の留学費用を追加しただけでも、何百万円と費用が増してしまいます。
二番目にあげられるのは将来についての不安です。
将来どうしたいか曖昧な時に留学をし、一度挫折などをしてどうしようかと思っても、方向転換が思ったようにいかないかもしれません。
留学前に、思ったように結果が出なければどうするかをよく考えておかなければいけません。
まとめ
オーストラリアの高校の試験は簡単なので、比較的全体の中の良いポジションにつきやすいです。
対して日本の高校から入学する場合、高校の中で良い成績を取っていなければならない、必要な英語力がかなり高め、という点でオーストラリアの大学へ入学するハードルを越えることが比較的難しくなります。
ただ、高校から留学するにはお金の問題や失敗したらどうするか、など考えておかなければならないことがたくさんあることも覚えといてください。
最後に英語力対策について
オーストラリア留学にはIELTSのスコアが必要なことがほとんどです。
IELTSはリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能の試験があり、英語の総合力が必須です。
TOEICや学校の英語とは異なった見慣れない試験ですので、何らかの対策をしておくことが必要です。
また、日本人に一番足りないと言われているのがスピーキングの能力です。
スピーキングはIELTSだけでなく、留学中に絶対に必要になる能力です。